映画の制作者・上映者にとって、国際交流ワークショップは発見の源泉となってきました。
自分でない他者とコミュニケーションを取るのは、いつでも創造的で技術的なチャレンジです。
日タイ中 映画道場(中国・雲南省/2011)
中国雲南省の大理に日本、中国、タイの若手映像制作者が約一週間滞在しながら、日本のベテラン音響マンを講師に迎え、グループで短編ドキュメンタリーづくりをした。課題は音響。文化・言語・経験の異なる人たちがいきなり共同作業をすることで、生じた緊張、摩擦、決裂、涙。最終日の高山ハイキングで仲直りできたか?
日タイ映画道場(タイ・サラヤ/2011)
タイ・バンコク郊外のサラヤに約一週間滞在しながら、日本、タイ、中国の若手映像制作者が日本のカメラマンと編集マン、タイのアーキビストを講師に迎え、グループで短編ドキュメンタリーづくりをした。課題は編集。前年の大規模反政府デモの弾圧と政情不安に揺れるタイで、同時代の社会と自分について語り合い、異文化・異世代間交流から相互理解を深めた。後半は「第一回サラヤ・ドキュメンタリー映画祭」でも一般観客と交換。
日中ドキュメンタリー映画道場(山形県・古屋敷村/2009)
山形県蔵王連峰の山村・古屋敷で、日本と中国の若手ドキュメンタリー映画作家が、寝食を共に4泊5日を過ごした。映画を志す者たちの間の「国際交流」と、日本の文化記録映画黄金期を担った先輩映画人との「世代間交流」を趣旨とし、映画の上映と講師のレクチャー、チームに分かれた8ミリ映画の撮影と自家現像のワークショップなどをおこなった。
集落の過疎化と朽ちていく茅葺き屋根の古民家の保護活動を行う地元コミュニティと交流。屋根の葺き替えに使う茅を山から刈り出す作業に加わり、地元の方が自ら収穫し料理してくれた手作り郷土料理を食することで、清流と森林に恵まれた自然とのゆるやかなつながりが結ばれた。